11月に入り、秋の深まりを感じるこの頃です。
そんなことを言っている間にすぐそこに冬が迎えに来ている気がして
何となくその様なイメージで展示スペースにも枯れ枝や生地を添えてみました。
そして本日から Yen erh Chuang 展が始まりました。
台湾出身で現在は高知県香美市にて陶芸活動をされている
愛称Milly さんとの出会いは 昨年堺市で開かれた灯しびとの集いでした。
素敵な作家さんの作品を横目に練り歩きながら、
その世界観に一瞬で心掴まれ彼女のブースに足を踏み入れたことがきっかけで
柔らかく朗らかなお人柄も含めお店が出来た際には是非とも置かせていただきたい!と
強く思うまで時間はかかりませんでした。
今年の6月高知のアトリエにお邪魔した際に、
陶芸界の巨匠とも言える小野哲平さんがお師匠だと言うことを知り、
はじめましての私たちを旧友のように迎えてくださる温かい皆さんとのお茶の時間は忘れられません。
また田植えのシーズンでお弟子さんの皆さんたちと
裸足で田んぼの水掻きのお手伝いをさせて頂いたことも今となればいい思い出です。
そして、millyさんの生み出す作品からなぜか自然を身近に感じるのか、
その理由はいつもの散歩道である山道を一緒に歩いたことで少し理解できたように思います。
彼女が過ごす高知の山には
森の木漏れ日
丘から見える夕日
田園畑の水面に映る空
小野哲平さんの奥様早川ユミさんたちが供えた蜂蜜箱やその周りにそっと咲く野花
数えきれないほどの心和む景色がそこにはあって
それを体現するように、彼女が感じたものが作風に生きている
一言では言い難いですが、そんなところが彼女の魅力なのだと感じました
そして不意に部屋の片隅にあったギターをみて、
好きな音楽のジャンルも通じていることがわかり
私たちの無茶なリクエストに答えて彼女が奏でてくれた音色と唄声を聞いた時に
唖然としました。
涙が出そうになる程心地の良いその音色をいつか枯れ木に花で
皆様にもお届け出来たらと願いながら
秋の風で焚いた窯で出来上がった作品を展示しています。
そんなMillyさんの世界観を皆様にも感じていただけたら幸いです。